エスプレッソのダブルをください、と言いながら私は
片手を鞄に入れてあの歩くとかちゃかちゃいう缶の
お財布の所在を探り当て店員さんはお持ち帰りですか
と言って今にも紙コップに注ぎ入れてくれそうな感じ。

此処で飲んでいってもいいですかとか
何気に妙なお伺いをたててそれから店員さんは
エスプレッソは大変濃い飲み物ですが大丈夫ですかとか
気遣ってくれたのか不思議なことを聞いてくれて。

大丈夫、と、小さい声で小さく愛想笑ってお店限定の
小さいサイズのヒントミントのチョコレート味について
美味しいよね。と、缶可愛いよね。という意見は一致。
ちいさいカップのエスプレッソが来るまでに。

春なのです。眠いのです。所構わず睡魔は来ますが
そのかわり街中何処にも美味しいかどうかは別として
眠り止めの為のエスプレッソは売っているから
とっても安心。

柔らかな花の匂い呼吸いっぱい。東京の中で、
多分此処よりも好きな桜並木は屹度ないんだわ。
って心の底から愛している水辺に降りるとうっとり。

カナルカフェの丁度対岸。防寒済みの釣り人付き。
足を下げてぶらぶらさせて、電車の窓を観るのです。
乗客に、いつも手を振りたいなとおもうのです。
そして時々舞う花びらを口に入れたいなとおもうのです。
もちろん、半ば本気で。（ほんとにはしません。）

雨待ちをして。傘持って。
小雨は満開の桜に含まれるので花の下は案外、
雨の日のお花見日和なんです。


†本日の愛らしいさん†
桜じゃないよ。蓮のなる木。

春とは名ばかりとやら。
あけましておめでとうます。
（今さら？）

寒さにはめっぽう弱い、
当面冬眠希望なあやさきんぎょさんです。
着膨れ小太り小踊りで
丸々としている今日此の頃です。

クリスマスお正月呆けが未だ抜けません。
しかも時間の感覚が著しく欠如しています。
だからね、お誕生日もなかったことに…(ぇ

今年は血を見ることもなく、
(去年のお正月は母が血まみれでしたっけね)
おかげさま、元気に年を越しましたょ。
（ぎっくり腰で人の痛みがまたひとつ
分かる女になったけどね）

早く桜が咲くといいなと思います。
海にもゆけるといいなと思います。

今日は今年初めていちごを買いました。
ちいちゃくて、春になった気持ちがします。

今年もお観限りのなき様にー、宜敷願奉候!！


†本日の愛らしいさん†
バレエ リュス　「薔薇の精」さん。
タナトス６さんのお年賀状用に製作させて戴きました。

大好きな大好きな「ふ」ちゃんから、
とっても久しぶりに連絡が来たんでした。

電話でもなくて。メールでもなくて。
ポストにぽつんとおたより。

何かしらと思ったんでした。綺麗な封筒。

いきなり結婚式の招待状ですよ。
結婚とか何とか一言も聞いていないですよ。

「ふ」ちゃんらしい。
不思議な不思議な招待状。

晴れて結婚するならこんな日よねと思う青空。
いつもにも増して麗しい「ふ」ちゃん。
空から降りそそぐ花びら。　夢のよう。


降りそそぐといえばね。都市伝説？
「ブーケトスでブーケを貰うと次にお嫁にゆくのは...」
って。もしもしもしも本当なら。

お嫁に行っちゃうですょ？私！！（笑）

帰りに結婚式だったのばればれ ブーケを抱えて花園神社のお酉さんへ。
いつもついつい覗いてしまう見世物小屋。
どうやら顔を覚えられてしまったらしく口上の姐さんから、
「常連さんがあそこに」と指差し御紹介頂くしまつ。
嗚呼これでは。。

都市伝説破れたりな予感でいっぱいだけれど。
幸せな一日だったんでした。
「ふ」ちゃんが幸せで、幸せでありますように！　心から。



†本日の愛らしいさん†
おもいっきり 顔面めがけて飛んで来た ブーケ ブートニア。

朝起きて
ケトルはコンロの上
お湯が吹き出すまでの時間
パンが焼けるまでのあいだ

窓をあけてベランダから見える
おおきい木さんおはよう
ちいさい木さんおはよう
晴れの日も　雨の日も

お天気がよければちいさい木さんの側
ベランダで
毎朝珈琲をのみました
鳥さんがいつもいる
ちいさいけれどクリスマスツリーみたいな
可愛い可愛いちいさい木さん

ある日お隣のおうちからフランス語が聞こえなくなって
ある日そのまた隣のおうちからちいちゃい子の声が消えて
その二つのおうちの前には工事の看板が立ちました

遠くのおおきい木さん
ちいさい木さんはいなくなりますょ

おうちの前で見上げればちいさい木さん
ちっともちいさくなかったんだね

私がここのおうちに来てからの毎日が
どんなに幸せだったか
私がちっちゃい木さんをどんなに愛していたか
感謝して暮らしていたか　知っていたかな
大好きなちいさい木さん

土曜日の朝
チェインソーの音
ぱっと視界が開け
空には白い雲

もう朝珈琲を飲む時に
ベランダには出なくなりました
でもおはよう
おおきい木さんおはよう
ちいさい木さんおはよう


†本日の可愛らしいさん†
大好きな ちいさい木さん

「こ」ちゃんと、おててつないで拝島ゆきました。
（って何処なのかしら）
青梅線で福生のあたり。
（旅行だからマーブルチョコね）
その日の目的は音楽と映像を嗜む会。
（と、ピンク映画館社会科見学）
着けばそこは見るからに妖しい古い映画館。
（想像通りの外観にうっとり）

入口券売所にはピンクのカーテン。
（いらっしゃいませの看板熱烈歓迎）
こんなふうに夢は叶う。
（夢はもっと大きく持とうよ）
剥げた床タイルシャンデリアとか。
（褪せた造花が妙ににあう）
椅子のあんこも想像通りのぺたんこな座り心地。
（普段此の椅子で皆様...とかは想像しちゃ駄目）

熟女や密や巨乳やしたたりの類い新宿股旅男に出迎えられて。
（ポスターの題名がかなり哀愁）
館長さんが優しくてね。
（女の子？でよかったね）
映写室に入れてもらいました。
（こっちは夢って言ってもいいよね）

しっとりと暖か ほの明かりに映写機の大きな影。
（このお部屋は胎内回帰願望させてくれるね）
古い映写機の下 壁には水の蛇口発見。
（やっぱしフィルム焼けるからかな）
小さな窓から観た世界はなんだかとても優しい眺め。
（SEには昭和歌謡）

ところで。
拝島でランチの予定が駅付近にはカフェはなく。
（お洒落ランチの予定だったね）
拝む島なのにお狐さんの小さなほこらしかなく。
（小さいけれど味わい深いね）
昭和の街を冷凍保存したような。
（チェリオとかも売ってるしね）

高校生の頃にみたバンドの音楽。
大人になった私。映画館で聴くのが不思議な感じ。
何か忘れ物取りにいったみたいな
そんなふうな旅だったのよ。


†本日の愛らしいさん†
あくがれ旧式映写機。