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HP 〈あやさきんぎょ楼〉 * 綺朔ちいこ + illustration + 挿絵 http://ayasakingyo.com/ 新しいブログ〈あやさきんぎょ は 不思議?二匹目〉 http://ameblo.jp/ayasakingyo/
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センゾさんの自称弟子です私。

って言ったら、そんなこと言わない方がいいですよ。なんて、
真顔でたしなめられたことがあるんだけど、
私はある意味いまも宣造さんの自称弟子のひとりなんだとおもう。



当時弥生に暮らしていて、
そこから職場へは自転車で本郷から御茶ノ水。

本郷の、ギャラリー愚怜の前を通るとき、
大きな飾り窓から観える作品がいつも楽しみで、
好きな作品をみつけたら躊躇なく入って拝見してた。

あるとき、あまりに好きな版画があって、
忘れられなくて後日お支払い三回に分けてもらってお手元に。
トテモちいさいけれどいくら眺めても飽きない大切な宝物。
ずっと、ちいさな棚の上に飾ってた。



また数年後。今度は鉛筆で縛りの素敵な絵が愚怜の飾り窓に。自転車急停止。
上品な官能世界をうっとりと観て、過去の作品ファイルを眺めていたら、
私がもとめた版画が。お名前もよく見ず飛び込んで拝見していたのだけれども、
だからこそなお、本当に西村宣造氏の絵が好き、景色を変えても。
ということがわかって嬉しかった。



その後、展覧会へ伺ううちに、センゾさんとお話しする機会を得て。
物凄く色気のある方だな、と思ったことを記憶している。
映画にお話し珈琲そして、勿論お酒、展覧会。

センゾさんにお呼ばれして伺った展覧会。
乱歩の表紙で存じ上げていた多賀新さん、
そしてひとめで惚れてしまった古茂田杏子さん。



ある日、吉祥寺からお電話で呑みましょうとお呼ばれ。
木村龍っていう人形師を紹介するって、これまた妙な色気のある僧形の。
そのとき初対面。絵を観せていただいたとき、
私のお友達がすきそう。誰? ◯うさちゃん。オレ明日会うぞ◯うさに。
そんな酒の席で、センゾさんきょとんとしていた。
なんだ、もう繋がったのか。とかなんとか悔しいみたいに。



センゾさんのアトリエのある下連雀、忘れな草のとなりに、
木村龍氏のいおぎい国天使商会という
ロマンチックすぎてついていけねえ半ば本気で。(本当スミマセン)
という名前のアトリエが出来たのもその頃で、
センゾさんの最も楽しそうに、
存分に酔っ払っていたのは木村龍氏のいるそこの風景だった様に思う。

あの様子で上機嫌で、かと思うと突然豹変して芸術とは。
四泊眼に拳を握って歯を食いしばり、アジテーションを朝まで。



自称弟子である不肖私が、センゾさんのお陰で、去年、
あの思い出の本郷ギャラリー愚怜で個展をさせていただいたときも、
とても、喜んでくれた。



センゾさんと、最後にお話ししたのは、電話で革ジャンの話をしたこと。

今年の四月に、京橋のギャラリーオルテールさんにて、
宣造さんと古茂田さんと私。という、
夢の様な展示に向けてクリスマス前に打ち合わせ。
センゾさん、そんなに慌てなくても。ねえ?
と、おもっていたけど珈琲を飲みながらおでこを突き合わせ、
三人でちょいと悪だくみ。



各々のタイトル、センゾさんは女男女で〈嫐〉。古茂田さんは〈三つ巴〉私は〈陳列室〉
サブタイトルを考えてきた。と、センゾさんが意気揚々と提示。
「あ~あ~と泣かせたいのに 泣くばかり この尖、何処へ 流れて逝くのかしらん.......。」

私と古茂田さん一瞬黙ってそして顔見合わせて、
「センゾさん逝くってやだそれ縁起でもなぁい」
「そうか?じゃあ…」
みんなで笑ってた。オルテールさんで、ここに宣造さん、
ここは私でここは、そうねじゃあそこは、とかいいながら。



その時のセンゾさんの革ジャンを着た様子が、
セーターの胸のあたりや肩幅の確かさに、掌をあててみたいような。
何だかとても様子がよくて、センゾさん、とっても今日のお洋服似合う素敵。ね。
って古茂田さんと話していたら、センゾさん照れて嬉しそうにして。
革ジャンならあげようか。え、本当に嬉しい。
じゃあ、みんな制作頑張りましょうお互いに。
と、銀座駅までみんなで腕組んで歩いて帰った。
ネオンが、クリスマス仕様の中。



打ち合わせ数日後の日曜日。センゾさんからの電話。
革ジャンあげるから、君のうちの近くへ持って届けてあげるよ、
え、そんなわざわざ?年末でお忙しでしょうに私ゆきましょうかそちらまで。
センゾさん、最近木村龍氏に会ってるの? 
龍となんかいつだって呑みたいよ。
じゃあ、年明けすぐに遊びにゆきましょう一緒に。
展示どうぞ宜しくね、よいお年を。

糸をつなぎ、結んでおくみたいに約束。



センゾさん、センゾさんとのお別れの日、会うまで物凄く悲しかったんだけど、
お顔拝見したときに、あ、本当に、身体は入れ物なんだねって。灰汁が抜けて、
すっかり清らかになっちゃった宣造さんの顔はこれ下手だよセンゾさん、て、
人形作家の◯っちゃんと、魂の入れ物を造る仕事は尊い仕事だね人形も絵も。
って話した。

センゾさんの魂は、絵に、人に、
センゾさんにゆかりある全ての場所に、
エキスが溶かしこまれていることを強く強く確信して、
だから全然大丈夫淋しくない。って、おもったんだ。

ただ、新しい宣造世界に逢えないことだけが、胸痛むほど 悔しい。

次の場所へ ゆくまえに
少しだけ 話しよっか
立話も何だから 珈琲でも 酒でも

いや、センゾさんは酒だな。ね?




†本日の愛らしいさん† 
宣造さんかく、間違いだらけの企画書ω
と、写真:2012年12月打ち合わせ。ギャラリー・オルテールにて。

◆2013年4月の金曜土曜開催
【三人展〈女男女〉三つ巴・陳列室】

◆古茂田杏子+西村宣造+綺朔ちいこ
◆於:京橋 Galerie Or・Terre

◆詳細はこちらからご覧下さい*→bit.ly/13Ucoq8
 
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プロフィール
HN:
綺朔ちいこ あやさきんぎょ
性別:
女性
職業:
イラストレーター。
趣味:
悪くないとおもう。
自己紹介:
特別な経験でも何でもない、よくある日々に包まれて、挿絵描きの「あやさきんぎょ」さんはとても幸せ。そんな様子と、イラストや写真などを。人知れず、密かにお贈りします。ちょっと小首をかしげる日常のお話しを。

*mail to*
ayasakingyo*hotmail.com
*→@









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