天にましますわれらの父よ　願わくは
御名の尊まれんことを　御国の来たらんことを
御旨の天に行わるる如く　地にも行われんことを

われらの日用の糧を　今日われらに与え給え
われらが人に赦す如く　われらの罪を赦し給え
われらを試みに引き給わざれ　われらを悪より救い給え


幼稚園に通う子供が云うには
とても大人らしい言葉だったように思う
木の床の教会は好き足はつめたくなるけれど
長い長い棒の先
幼稚園の先生は高い天井に釣られた燭台に
ひとつひとつ灯を入れてゆく

白いレース飾りの靴下が嫌いだった
みつあみのできない髪も嫌い
母の香水が嫌いだった
剥製屋に飾られる私より大きな剥製が嫌いだった

ミサがおわると　長い長い棒の先
今度はちいさな三角帽子の付いたもので
灯りに蓋をしては消してゆく

あたしはそれがすきだった
あと神父さんがみんながみてる前で
躰だというパンをむしゃむしゃ食べ
血をがぶがぶ飲み干すのも

口に何かを入れるとや食事はもしかして
恥ずかしいことなのかもしれないと
一瞬おもってそれを好きだとおもった

願わくは　聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを
始めにありし如く今もいつも世々にいたるまで


†本日の愛らしいさん†
天使祝詞 1/2
お祈りは「主の祈り」「栄唱」